Blog
記事
アクセシビリティの需要と企業の取り組みの乖離
ポジティップスの更新担当、ネモフィラ社員Mです。
株式会社ネモフィラが新しくアクセシビリティ診断サービスを提供しました。
サービスを企画したものとしてはアクセシビリティという概念がもうちょっと広まってほしいので、
宣伝もかねて、しばらくアクセシビリティの話題を続けます。
コンテンツ
POINT1 障がいのある方々のアクセシビリティに対する重要性
障がい者のインターネットサービス利用をとりまく動向について調べた、総務省のアンケート調査によると
53%の障がいのある方がインターネットを利用していると回答しています。
引用:障がいのある方々のインターネット等の利用に関する調査研究
考えてみれば…
・身体に疾患などがあり、出かけることが難しい。
・四肢不自由で重いものが持てない。
・視覚、聴覚の障がいで外出にリスクが伴う。
こういう方が日常的にインターネットを使用するのは当然かと思います。
この国は少子高齢化が進んでいますし、アクセシビリティ対応の潜在需要は年々増える一方だと考えられます。
POINT2 アクセシビリティの需要に対して企業の取り組みは10%未満
一方で、令和2年の段階でも国内の企業の自社サイトのアクセシビリティ対応率は4.6%以内にとどまっています。
認知度も低く、アクセシビリティが何なのかわからないが51.7%。
アクセシビリティに対して、取り組みはもとよりそもそも認知度すら低い現状です。
引用:総務省 令和2年 通信利用動向調査報告書
つまり、障がいのある方はインターネット、Webサイトを恒常的に利用するユーザーであるのにも関わらずユーザーとしてほぼ無視されており、障がいのある方にとってとても快適とは言えない利用環境に置かれていると言えます。
POINT3 国内はアクセシビリティ対応を少し意識するだけでも大きくリードする状況
私自身もアクセシビリティのリサーチで数百のサイトをめぐりましたが、
民間サイトでは大手、中小含め数えるほどしかアクセシビリティに対する取り組みが存在しないのを観測しています。
やはり、アクセシビリティに対する取り組みは民間企業のサイトで10%未満という数値に実感を持っています…
Webサイトでアクセシビリティ対応を意識始めたよ、ガイドライン考え始めたよ、
そう公言するだけでも国内の状況を考えると大きくリードしていると言える状況です。
Webサイトはバリアフリー化が比較的容易
例えば、全店舗に段差をなくしてバリアフリーに、場合によっては障がいのある方用の特設ブースを設け、すべての商品の説明をそれぞれの障がいに合わせて逐一回答する。
実店舗ではこれは費用も含めてかなり難しいと思います…
ですが、Webサイトで代替になることは比較的容易に可能です。
もちろん、アクセシビリティにはさすがにすぐに取り組むのは難しいことも含まれていますし
少し調査してサイトを一部改修、残りは来年からまた取り組む予定だ。
と言う段階的導入もWebなら可能です。
誰にとってもアクセシブル(利用しやすい)なサイトを目指してみたい、
ちょっとアクセシビリティに興味を持ってきた、取り組みを検討したいという方がいたら…、
是非、アクセシビリティ診断サービスにお問い合わせください。
詳しく知りたい方はこちら