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各業界のアクセシビリティへの目標を調査してみよう!【2024年8月版】
こんにちは!ネモフィラ営業Hです。
今年の4月に改正障害者差別解消法が施行され、ウェブアクセシビリティってどれくらい取り組まれているのかというテーマで2024年5月に10の業界でアクセシビリティの取り組みを調査しました。「それは貴重な情報共有になる」との声を頂き、今回から2024年5月版、8月版、10月版として10の業界の定期調査に致しました。今後、定期調査で業界のアクセシビリティ動向を、皆さんと一緒に追っていけたらなと思っています。
参照:ウェブアクセシビリティへの取り組みが進んでいる業界はどこか?(2024年5月版)
■調査の分類方法と業界について
調査結果を見る前に分類方法、前回からの変更について説明します。前回はウェブアクセシビリティについて言及があるか、ないかのみで分類しましたが、「アクセシビリティ対応するに当たってどんな目標にしているのか知りたい」という意見がありました。
そのため、今回はサイト上にウェブアクセシビリティへの言及がない場合は“言及なし”、ウェブアクセシビリティへの言及はあるけれども適合レベルや対応度について記載ない場合は“言及あり”、目標とする適合レベルと対応度(AA準拠、A配慮等)についても記載している場合はその適合レベルと対応度を記載する形で分類していきます。
今回調査した業界は、前回、金融保険と大きすぎるぐらいひとまとめにしていた所を分解して、信用金庫、保険業界、証券会社の3グループを調査します。またインターネット広告費の多い10業界で前回調査しましたが、広告代理店、放送業界、ハウスメーカー等入っていなかった業界を調査します。
最後にアメリカ合衆国やヨーロッパで法規制から、アクセシビリティへ対応する動きがありますと以前記事で取り上げましたが、特に日本から輸出輸入で取り上げられることが多い、半導体メーカー、(石油やガス等の)エネルギー業界、機械業界、エンジンメーカーといった10業界について調査します。
その結果を見てみましょう!
■目標調査結果(2024年8月時点 10業界合計218社 自社調べ)
■調査結果について
調査結果を見て目につくのは、前回一番アクセシビリティに対応していた金融・保険業界の中でも、対応しているところしていないところがはっきり別れたところと、言及ありまで含めると過半数以上がアクセシビリティに対応する記載があった結果となったエネルギー業界に目が行きますね!
またほとんどの業界でAA準拠、A配慮等目標定めていることと、輸出輸入に関わりそうとして取り上げた半導体メーカー、エンジンメーカー、エネルギー業界で国際規格であるWCAGでの準拠を目指す企業が見られました。
また5月の第1弾と比べるとウェブアクセシビリティへの取り組み(目標設定や試験の実施)が進んでいる業界が金融保険業界、医薬品業界のみと限定的だったのに対し、今回はほぼすべての業界で目標設定や試験の実施されており、アクセシビリティへの関心の高まりを感じる結果となりました。改正障害者差別解消法や欧米でのアクセシビリティに関する法令の強化も後押しして、この流れは加速していくと思われます。
■ウェブアクセシビリティに取り組む流れが来ています
日本ではウェブアクセシビリティの適合度と対応レベルについて、事業者毎に決定しているため、目標設定は様々なものになりますが、今回の調査でもWCAG2.2のAA準拠を目指す企業も出てきています。
これは、グローバル企業として、アメリカ合衆国やEU等ウェブアクセシビリティに取り組むのがマストになる国との取引を見据えての動きだと思います。今からでも遅くはありません、目標立てるところから始めてみませんか?
ネモフィラは企業様のサイトにおけるWebアクセシビリティ適合検査サービスを提供しております。ご質問も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。